四角形面積(ブレートシュナイダ公式)
ブレートシュナイダーの公式(Bretschneider's formula)は、任意の四角形の面積を計算するための数学公式です。
測量実務において四角形の土地の面積を求める場合、対角線を引いて2つの三角形に分割する手法が一般的ですが、この公式を活用すれば、4つの「辺の長さ」と「向かい合う2つの内角」のデータのみで、直接かつ正確に全体の面積を算出することが可能になります。

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計算条件
この公式を適用するためには、対象となる四角形が以下の条件(観測データ)を満たしている必要があります。
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4つの辺長データ: 四角形を構成するすべての辺の長さ(a, b, c, d)が判明していること。
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向かい合う2つの内角データ: 対角に位置する2つの角度(例えば α と γ)が判明していること。
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単純閉曲線であること: 境界線同士が交差していないこと(測量で扱う一般的な土地の形状であれば問題なく適用できます)。
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基本計算式
4つの辺の長さを a, b, c, d、向かい合う2つの内角を α, γ としたとき、四角形の面積 S は以下の式で表されます。
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S = SQRT((s - a)(s - b)(s - c)(s - d) - abcd cos^2((α + γ) / 2 ))
※ここで、s は四角形の周長の半分(半周長)を表し、以下の式で求めます。
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s = (a + b + c + d) / 2
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計算手順
現場での観測データから面積を導くプロセスは以下の通りです。
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観測値の整理: 対象地の4つの外周長(a, b, c, d)と、向かい合う2つの内角(α, γ)の観測値を確認します。
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半周長(s)の算出: 4つの辺の長さをすべて足し合わせ、2で割って s を求めます。
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内角の処理: 向かい合う2つの内角を足し合わせて2で割り、その角度のコサイン(cos)を計算します。
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面積(S)の算出: 算出した s、各辺の長さ、および内角のコサイン関数を基本計算式に代入し、最終的な面積を求めます。
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実務上のポイント
強力な検算ツールとしての活用
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座標法による面積計算が主流の現代実務においても、現地の辺長と角度の直接観測データから独立して面積を算出できるこの公式は、成果の妥当性を証明・確認するための非常に有効な手段となります。
ブラマグプタの公式との繋がり
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もし対象の土地が「円に内接する四角形(向かい合う角の和が180度)」であった場合、cos(90°) = 0 となるため、後半のマイナス部分が消滅し、よりシンプルな「ブラマグプタの公式」へと変化します。
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土地の形状によって式が最適化される、数学的な美しさを持った公式でもあります。